さんふらわあ×バイク完全ガイド(大洗⇔苫小牧|北海道航路)
寝ている間に本州を離れ、朝には北海道の大地へ。
「飛行機の方が安いし、早い」——確かにそれは事実。
でも、あえて船を選ぶライダーがいる。
それは、移動そのものが旅だから。
フェリーは、ただの交通手段ではなく動くホテル。
デッキで風を感じ、レストランで夕食を楽しみ、波音を聞きながら眠る。
目覚めればそこはもう北海道。
そんな優雅で、少し贅沢な「移動旅」が、さんふらわあにはある。
※運賃・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は必ず商船三井さんふらわあ公式サイトをご確認ください。
✅ 航路とダイヤの全体像(夕方便)
さんふらわあ大洗⇔苫小牧 夕方便とは
大洗港を夕方に出発し、翌朝に苫小牧港へ到着する航路。
出港から到着までの約18時間、海をゆっくりと北上する「動くホテル」のような時間を過ごせます。
実際に乗ってみると、18時間はあっという間で、ただの移動手段ではなく「北海道へ向かう儀式」のような特別な体験でした。
方向 | 出発 | 到着 | 所要時間(目安) |
大洗 → 苫小牧 | 19:45発(時期により19:30発など) | 翌日13:30頃着 | 約17〜18時間 |
苫小牧 → 大洗 | 18:45発(時期により変動) | 翌日14:00頃着 | 約19時間前後 |
※時刻は季節・曜日で変動します。必ず商船三井さんふらわあ公式サイトの時刻表をご確認ください。
夕方便で感じた魅力
🌅 出港の瞬間:バイクを積み終え、港の灯りが遠ざかる
夕方、大洗港での整列を終えて乗船。繁忙期にはたくさんのバイクが!テンションがあがります!!
係員の誘導で船内に入ると、整然と並んだバイクが同じ方向を向いて静かに眠るように固定されていきます。
出港の汽笛が鳴った瞬間、デッキに出ると、海風の中で港の明かりが少しずつ遠ざかる——この時点で「旅が始まった」と感じました。
🍽 夜のレストラン:動く街のような船内
レストランはなんとバイキング!朝も夜もバイキングです。
好きなものだけを選んで食べれるなんて幸せ。
ちなみに夕食券と朝食券を一緒に買うとお得!
♨️ 海上のお風呂:サウナもあるまさにスパ
船の中とは思えない、凛とした湯気の立つ大浴場。湯船につかると、窓の向こうに広がるのは夜の海。
サウナまで用意されている豪華な空間

🛏 夜の客室:波の音を聞きながら眠る贅沢
夜は個室タイプを選択。せっかくなので少し奮発。思い出はプライスレス。
この和室が最高でした。一人で2つ布団を敷いて、ダブルサイズに。
バイクの疲れを一気に癒してくれます。
🌄 朝のデッキ:北海道の空気を最初に吸う瞬間
翌朝、デッキに出ると冷たい空気とともに水平線の彼方から太陽が昇る。
その瞬間、遠くまで走りに来たんだなと実感します。
苫小牧港に着く頃には、体も心も自然に走るモードに切り替わっている。
下船後、支笏湖〜美笛峠を抜けるルートは、まさにそのまま旅の続きとして最適です。
夕方便が向いている人
- フェリー内で旅の時間そのものを味わいたい人
- 出港・夜景・朝日の3つの時間を一度に楽しみたい人
- 「船で行く」という物語性を旅に加えたい人
僕のおすすめ過ごし方タイムライン
時間帯 | 船内・港での過ごし方 |
17:30〜18:30 | 大洗港到着 → 受付・整列・乗船(他ライダーと軽く会話) |
19:30 | 出港。出港を見るか、混む前に食事するか… |
20:00〜22:00 | 食後は船内探索や風呂、売店でお土産チェック |
22:30 | 客室で就寝。波の音を聞きながら静かな夜 |
翌06:00 | デッキで朝焼け。と言いたいところだが眠気に勝てずまだ寝てました |
13:30頃 | 苫小牧港到着。下船後は支笏湖→美笛峠ルートへ直行 |
✅ 運賃・割引の基礎知識(最新版は公式で確認)
料金の考え方
さんふらわあの料金は、単純な「乗船料」ではなく、以下の3要素の組み合わせで決まります。
- 旅客運賃(人の乗船料)
- バイク運賃(特殊手荷物扱い)
- 客室等級(部屋タイプ)
この3つを合計したものが、実際に支払う総額になります。
季節によって料金区分(A/B/C期間など)があり、繁忙期は早期に満席・値上がりする傾向があります。
※バイクの排気量や車体サイズによっても料金が変わるため、詳細は公式サイトで最新情報を確認しましょう。
→ 運賃・割引(公式)
よく使われる割引・キャンペーン
🚢 弾丸フェリー(0泊2日/1泊弾丸)
- 往復で24〜48時間以内に帰ってくるライダー向けの割引プラン。
- 条件を満たせば、通常の半額程度になることも。
- 北海道をショートツーリングで楽しみたい人に最適。
🔁 往復割・早期割・期間限定割
- 一定期間内の往復予約で適用される「往復割」。
- 出発日の早期予約で割引率が上がる「早割」。
- 年ごとに内容が変わる「期間限定キャンペーン」なども多い。
- 特に春〜夏シーズンの割引条件は毎年更新されるため、年初のチェックがおすすめ。
🏝 連携キャンペーン(宿泊・観光・レンタル連携)
- 提携ホテルや観光施設とセット利用でさらにお得に。
- 旅のテーマに合わせて「走る+泊まる+食べる」をまとめると、コスパが一気に上がります。
→ キャンペーン・お知らせ(公式)
予約前にチェックしておきたいポイント ✅
チェック項目 | 意識するポイント |
出発日の柔軟性 | 前後1日ずらすだけで料金が変わることも多い |
平日発 | 混雑を避けてコストダウン&船内も静かで快適 |
復路の確保 | 天候による遅延・運休を見越し、予備日を設定 |
客室等級の選び方 | 「安さ」だけでなく、翌日の体力回復を重視 |
長距離ツーリング前後は個室でしっかり休んだ方が結果的に安全で快適。
体を休めるのも立派な“旅の投資”です。
公式リンク(最新版チェックに)
運賃・割引(公式) | 運航カレンダー(公式) | キャンペーン/お知らせ(公式)
✅ 【保存版】予約〜乗船〜下船まで:バイク目線の実践フロー
① 空席照会・予約:まずは“枠を押さえる”
さんふらわあの予約は、出発日の約2か月前から受付開始。
特に夏〜秋シーズンは解禁日に即満席になることもあります。
ツーリングシーズンはバイクの枠が真っ先に埋まります。
そのため、予約開始時間ぴったりに予約することをお勧めします。
- 予約ページで「バイク」「人数」「部屋タイプ」を選択
- クレジット決済後に「船室選択」があるので、忘れずに!大事!!
- 繁忙期は復路(苫小牧→大洗)を必ず抑えましょう◎
💡 コツ:個室を予約した場合、料金支払い後に船室を選ぶことができます。
💡 コツ:陸地側から埋まります(電波がやや入りやすいため)
② 出発当日(受付〜乗船待機)
出発当日は、出港の90〜120分前には大洗港へ。
ターミナルで受付を済ませると、バイク専用レーンで整列指示が出ます。
周りにいるライダーたちと自然と会話が発生します。
イヤじゃない人は色々話すと楽しいです!みんな旅のプロ!
- 受付で必要なのは「予約番号」「身分証」「決済手段」
③ 整列と乗船:いよいよ出港
バイクは車両の最後尾でランプへ進入します。
ランプは鉄板で滑りやすく、低速・安定姿勢が基本。
最初は「船にバイクで入る」こと自体が少し緊張しましたが、
係員の誘導は丁寧で、初めてでも安心。
ドキドキわくわくする瞬間です!
積み込みエリアでは、スタッフがタイダウンベルトでしっかり固定。
自分で行う必要はありませんが、ギアを1速に入れる/ハンドルをロックの3点は必須。
また固定後は荷物を持って船室に。
一度バイクを離れると戻ってこれないため、忘れ物に注意です!
④船内での過ごし方
さんふらわあの夕方便は、風呂・レストラン・展望デッキなど設備が充実しています。
- 夕食はレストランのバイキング(19時台は混雑)
- 展望風呂は出港直後が比較的空いていておすすめ
- ライダーにおすすめアイテムはスリッパ。これを持参しているだけで船内の快適度が格段にアップします!
- Wi-Fiはエリアによって不安定。youtubeなどで事前にオフライン動画を用意しておくと◎
夜は波の音を聞きながら就寝。
季節や気候によっては揺れますが、まぁ寝れます。
あっ酔い止めは毎回念のため飲んでます。
あと船旅をするならオススメは「御朱印帳」ならぬ「御船印帳」
売店で「御船印帳」と旅の思い出である「御船印」を買ってみましょう!

個室なら静かに休め、翌朝のツーリングに備えられます。
「寝てる間に北海道へ」——まさにフェリー旅の醍醐味です。
⑥ 下船:アナウンスで心のエンジンも始動!
下船時は放送で集合案内があり、ライダーは車両甲板へ戻ります。
エンジン始動のタイミングは係員の指示を待ちましょう。
急いで動くと狭いエリアで事故の元です。
下船後は港の外に出たら安全な場所で装備を整え、
近くのガソリンスタンド(約5分圏内)で給油を済ませておくと安心。
僕はいつも支笏湖方面に直行。
北海道の空気が澄んでいて、エンジン音が響く瞬間がたまらない。
前夜の船旅と地続きのまま、ツーリングが始まる——そんな感覚が最高です。
🧭 出発前に再確認(お伝えしたい事)
☑️ 予約は2か月前から。バイク枠が先に埋まる。繁忙期は予約開始時刻に即エントリー。
☑️ 個室は最高。翌日の体力と安全が段違い。
☑️ 船室指定を忘れずに。狙うなら陸側(電波寄り)が◎。
☑️ 思い出づくりに御船印はマスト。売店で要チェック。
☑️ 車両甲板は一度離れると戻れない。忘れ物ゼロで上がろう。
☑️ オススメ持ち物は船内用の靴(スリッパ)+YouTube用iPad(オフライン保存)が鉄板。